アブラゼミ

 早朝、愛犬の散歩の途上でアブラゼミの写真を撮った。場所は団地内の森。羽化の瞬間撮影は時間的に難しいが、ちょうど羽化したてのアブラゼミに出会えた。根拠は木のわりと低い位置にいて羽が十分に伸びきっておらず、近づいてもまだすぐに飛べなかったこと。近くに抜け殻があったこと。付近を探索したら高い木の上に抜け殻が集まった枝葉があった。歩きながら目を凝らすとあちこちのクヌギの樹皮にアブラゼミがとまっていた。同色で見つけづらい。帰路で悲しい光景を目にした。セミの羽を巣に運ぶアリたち。死がいから運んできたのだろう。7年間も地中で暮らし、やっと外に出て伴侶を探すため鳴き、子孫を残すための約1週間で一生を終えるのに・・・。近所の人に聞くとカラスが狙って、食べるのだという。かわいそう。そういえば、やたらとこの森にはカラスが多い。



羽化したてのアブラゼミ

高い木の枝の葉に密集した抜け殻

アブラゼミの抜け殻

哀れ、セミの羽片を巣穴へ運ぶアリ